詐欺被害って、突然起こるものですね。
突然の警察からの電話
「警察ですが、お母さんが特殊詐欺被害にあわれまして、
キャッシュカードを犯人に渡してしまってお金を引き出されました。」
何の前触れもなく、こんな電話がかかってきました。
びっくりぎょうてんです。
「今お母さんのおうちに来ているんですが、
1枚のカードは引き出されたことがわかっていますが、
他のカードは今から調べに行きますので。」
「え? 何枚渡したんですか?」
「4枚のキャッシュカードを渡したそうです。」
「えぇ~4枚も!? それで暗証番号も教えたんですか?」
「そうです。
すでに、ひとつの銀行のお金は引き出されています。」
「今から、他のカードの残高照会をしながら警察に行きますので、
お母さんだけだと心もとないので、娘さんにも警察に来てもらいたいんですが。」
「わかりました。伺います。」
一昨日のことです。
母は憔悴しきっていました。
かわいそうに。
悪いのは犯人です。
母にこんな思いをさせた犯人を許せません。
警察署で待っていた私の前に、
両脇を警察の方に支えられてあらわれた母は、
血圧が200もあったそうです。
手がぶるぶる震えていました。
その後、事情聴取の間は母ひとりで、
私は警察署の食堂で待っていました。
最初の電話を受けたのが午後6時。
すべてが終了したのは10時をまわっていました。
手口は新手の5分の短時間反抗
先週の土曜日には、TVのニュースを聞きながら、
「こういう詐欺にひっかる人っているんだね」
と言っていたばかり。
まさか、母は自分がこんなに簡単に詐欺にあうとは、
もちろん予想もできなかったことでしょう。
なんでも、市役所を名乗る男から電話があり、
「あなたのキャッシュカードが使えなくなったので、
新しいものに交換します。
今から銀行のものが伺いますので、
すべてのカードを出しておいてその人に渡してください。」
と言われ、電話を切らせずに話し続け、
すぐにピンポ~ンと銀行員を名乗る男があらわれてキャッシュカードを持って行ったそうです。
話が功名であれよあれよという間にのせられてしまったようで、
考える間も与えずあっという間に犯行に及んだのです。
さらに、すぐ近くの歩いて2分のコンビニですべてお金を引き出していました。
5分で犯行を終了するこの手口は新しい手法だそうです。
皆さまもくれぐれもお気をつけください。
お金が盗られたことももちろん悔しいのですが、
母の心を傷つけたことが許せません。
詐欺について書かれたこんなページがありました。
納得する部分が多々あります。
その後の対策については別記事で。