父は8月半ばに痙攣発作を起こし、それ以来3か月あまりも入院生活を強いられていました。
つい先日まで、肺炎のために生きるか死ぬかの状態になり、一時は医師から
「会わせたい人がいたら今のうちに会わせてください。」
と言われるほど危ない状態になりましたが、なんとか持ち直し、無事に退院することができました。自宅に戻ることができて、ほんとうに嬉しく思っています。
入院中にスタッフがインフルエンザに
その肺炎での入院中、つい1週間ほど前のことです。
スタッフの中にインフルエンザにかかられた方が出たとのこと。
病院から次のようなお電話をいただきました。
「スタッフの中でインフルエンザにかかったものがおりますので、
予防的投与としてタミフルを処方させていただこうと思いますがよろしいでしょうか。」
対応がはやい!
しかも投薬費用は病院持ち。
信頼できる病院です。
それにしても、病院スタッフさんはインフルエンザの予防注射をしているはずなに、それでもやっぱりかかってしまうこともあるのですね。
タミフルの予防的投与ができない!?
医師からはタミフルを処方します。
と言われましたが、現在父は経口でものを食べたり飲んだりすることを止められています。しかも、その日は経管栄養もストップの日でした。
というのも、口からものを食べると誤嚥の怖れがあり肺炎になってしまうということで、再度、胃ろうを作ってもらうことになり、そのための手術をする日だったのです。
前日までは、鼻から管を通して栄養を入れてもらっていましたが、その日は栄養ストップなので、それができません。
けれども、お薬を飲めなくても、現在、インフルエンザ治療薬には形状の異なるものが出ています。経口のタミフルではない、口から吸入するタイプの抗インフルエンザ薬で対応してくれることになりました。
タミフルの治療薬は5種類
現在、インフルエンザ治療薬は5種類あります。
以前はタミフルだけだったものが、製薬会社さんの努力のおかげで、さまざまな形状の作用機序も異なるものが出てきたのですね。
そういえば、娘が薬剤師国家試験のための勉強をしていた時に、
以前はインフルエンザの薬にしてもタミフルだけ覚えておけばよかったのに、今では4種類も覚えなくてはいけないのよ。
と言っていたことを思い出しました。(その当時はタミフルの治療薬は4種類だったんんです。)
現在出ているインフルエンザ治療薬は下記の5種類。
タミフル | リレンザ | イナビル | ラピアクタ | ゾフルーザ |
内服 | 吸入 | 吸入 | 点滴 | 内服 |
一番新しいゾフルーザが出たときは、たった1回飲むだけで良い!
ということで話題になりましたね。
父の場合、経口のものは投与できないため、イナビルに変更となりました。
点滴薬のラピアクタの場合、治療薬ではあるけれど、予防的投与はできないのだそうです。そこで、鼻から吸入するタイプのイナビルになったんです。
イナビルの吸入が難しい
ところが、さまざまな機能が低下してしまっている父。
口から吸う力も衰えてしまっています。
イナビル投与ということにはなりましたが、イナビルがうまく吸入できるのかが心配です。薬剤師さんが来てくださって、イナビルが吸入できるかどうか、練習用キットを持ってきてくださったのです。
「吸入できるかどうか練習してみます。」
と、練習用のイナビル容器を口にあて、
「吸って見てください。」
と何度か練習してみました。
けれども、どうやら十分吸えていないと判断されてしまったようです。
残念!
結局、タミフルの予防的投与は、胃ろう手術の翌日からとなりました。
でも、インフルエンザの兆候はまったくなくて良かった!
父は無事に胃ろうの手術を終えて自宅に戻っています。インフルにもかからず、元気にしています。
これから介護の日々ですが、また別の療養型病院に命尽きるまで入れるのは絶対に嫌です。自宅で一緒に楽しく暮らしていきたいと思います。
筋トレもびしばしさせるつもりです。