中国の炭鉱付近で働く作業員(2015年11月20日撮影、資料写真)。(c)GREG BAKER / AFP
中国で探鉱が爆発!
というニュースが・・・。
数年前の息子の友人のお父様の事故のことを思い出してしまいました。
中国では事故が頻発!
記事によれば、11月18日午後、ガス爆発がおきて15人が死亡、9人が負傷とのこと。
場所は「山西平遥峰岩煤焦集団」が所有する探鉱。
中国では、工事の安全性が確保できておらず、死者を伴う探鉱事故が頻繁に発生している、としています。
今年(2019年)3月には死者62人以上を出す化学工場の爆発を受けて、習近平国会主席が再発防止の指示を出したばかり。
1月にも中国陝西省の探鉱の落盤事故で21人が死亡しているそうです。
近代化が進む中国ですが、まだまだしっかりした安全管理がなされていないようです。
息子の友人のお父様も発破事故で・・・
もう3年が過ぎたでしょうか。
息子が中国で親しくなった、ガイドをつとめてくれた方。ルームシェアもしていた方です。
その方のお父様も、大きな工事現場で亡くなっています。
発破をかけるお仕事をされていたそうです。
ところが、安全を確認せずに、まだ危険場所に残っている人がいるのに、別の工事員が発破を爆破させてしまい、お父様は亡くなられたのだそうです。
なんてお気の毒な・・・。
工事会社からの補償は何もなかったそうです。しかも、発破を爆発させた同僚は、そのまま逃げてしまったのだとか・・・。胸がつまされる事実でした。
そのお父様は羽振りが良くて、息子さんに新車まで買ってくれたのだそうです。高給取りだと聞いていましたが、危険なお仕事についていたのですね。
「お父さんに車を買ってもらったから、今度乗ってください。
ドライブに行きましょう。」
と、嬉しそうに話していたそうです。
「車で走っていると、嫌なことも忘れる。
すごく気分いいですよ。」
と、明るい顔をしていたのに、こんなことになってしまうとは、ほんとうに悲しいことです。
日本の若者は車への興味を持つ人が減っているようですが、中国の若者は車が大好きです。数十年前、私の大学生のころ、スカイラインが流行ったころ、日本の若者は車にとっても興味を持っていましたね。同じような感じなのかもしれません。
お父様はアパートも購入してくれていた
お父様は高級取りだったので、息子さんのためにアパートも購入してくださっていました。日本でいえば分譲マンションといったところ。
中国で結婚するには、マンションと車を保有していないと難しいのだと彼は言っていました。
マンションがまだ工事を始める前から購入し、そのお値段は今では5倍以上にはねあがっているそうですから、よい投資だったといえるのでしょう。
現在は、奥様とかわいいお嬢さんと一緒にお住まいです。
実は彼は、20回くらいお見合いをしています。
私が中国に行ったときにもガイドをしていただきましたが、お見合いした彼女の話などを包み隠さずおもしろく話してくれる楽しい方でした。
お父様のおかげでマンションも車も所有できるようになり、すばらしいしっかり者の奥様とご縁があり、とてもとても幸せだとおっしゃっていました。仕事から帰る時、家に奥さんも子供が待っていると思うと、幸せを感じる。結婚ってとってもいいものだと、息子に結婚をすすめてくれていたのを思い出します。お父様が生きていらした頃のことです。
その友人のことは、こちらの記事でもご紹介しています。
中国の公園工事の様子
数年前、2015年の写真になりますが、中国の工事の様子がわかる写真が見つかりました。
前に息子が住んでいたアパートの窓からの風景。
公園を作っているところだそうです。
大きな公園ですね。
広大な中国らしく、ダイナミックな風景だなぁと思います。
ですが、砂ぼこりがすごくてとても困っていたそうです。
工事の時に、まったく囲いをしないんですね。
風向きによっては、窓をあけていられないほどだったそうです。
おおらかといえばおおらかです。
中国の建築事情
こちらも2015年の中国の様子。
建築途中の建物です。
足場はなんと竹で組んであります。
日本でよくみられるようなネットははってありませんね。
そのため、どこに行ってもほこりっぽい。
至る所で工事が行われてからでもあります。
中国では、どこでも何かを建築していて、
大きく発展するエネルギーにあふれています。
けれども、建築現場のおおらさかさ、お粗末さはこういった感じ。
息子は、こういった建築現場のすぐ脇を通らなければならない時は、上から何か落ちてくるのではないかと、おそろしくて冷や冷やしていたそうです。
あれから4年。
おそらく中国の建築現場の様子も変わっているのではないかしら。
また、訪れてみたいです。