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永眠した父への感謝

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一昨日、父が亡くなりました。

親が亡くなるというのは、こんなにも悲しいことなのですね。

 

とても我慢ができません。

 

浮かんでくるのは、どれほどに愛情いっぱいに育ててくれたかということへの感謝の思いです。

 

後悔しないことなんてできない

 

「もっとああすれば良かった」

「こうしていればもっと長生きしてくれただろうに」

 

思うことは尽きません。

でも、それを言い始めるのは良くないと、多くの方が言われます。

 

そんなに悪いことですか?

私は、思い返して反省しています。

もっと、ああすれば良かった。

もっと、優しい言葉をかけてあげていればよかった。

 

思わずにはいられませんよ。

大好きなパパと、もっと一緒に過ごしたかった・・・。

そう思って何が悪いのでしょう。

私の勝手です。

 

どんなに愛情をかけて育ててくれたかということ

昨年、父が重い肺炎から回復して退院できるとなったとき、

寝たきり病院に入るようにすすめられました。

 

でも、私は自宅介護を選びました。

施設や病院に入れなくて、ほんとうに良かった。

少しでも父と過ごす時間がとれたのですから。

 

父は末っ子でちやほやと育てられた、ものすご~く我儘な人です。

でも、子供好きで優しくて、私たち娘ふたりを、ほんとうにほんとうにかわいがってくれました。

 

「蝶よ花よと育てたよ」

と私に言ってくれました。

 

父から受けた愛情を思えば、

もうそれだけで大きな恩です。

これ以上の恩はありません。

 

自宅介護になって、父と過ごす時間には、

父が私の幼い頃に、どんなかわいがってくれたかという話をいっぱいしてもらおうと思いました。

 

でも、ほんの少ししか話せなかった。

もっと、もっと、教えてもらいたかった。

 

 父にかけてもらった愛情、

楽しかったこと、

教えてもらったこと、

あまりにもたくさんあります。

 

九九も教えてもらった、

感想文も見てもらった。

私が、読書感想文の宿題が好きになったは父のおかげだと思います。

 

書棚に並ぶ昭和の名作。

父が読んできた本を、これから少しずつ読んでみたい。

 

私の名前は、島崎藤村の作品に出てくる女性の名からとったそうです。

 

パパ大好き

 

ほとんど動けなくなってしまった父ですが、

「パパ大好き。パパのことがすごく大切だから。」

と言うと、

「そう言ってくれると、パパも嬉しい。」

と言ってくれましたね。

 

もっとたくさん言えば良かった。

もう一度、返事をしてほしい。

 

夜中に叫んでいて、私の安眠を妨害された時、

ついつい怒ったり冷たい態度をとってしまったこと・・・。

そういうことが悔やまれるんです。

 

もっと、もっと、穏やかにゆったりと、

幸せに過ごさせてあげたかった。

 

夜中に騒いでも、

返事もしてくれるし話もできた。

あそこでもっとお話すれば良かったんです。

 

今はもう、それができないなんて、悲しくて我慢できません。

 

親の死を乗り越えている人たち

 

私の同級生の多くは、すでに親を亡くしている人がとても多い。

皆さん、親の死を乗り越えて強く生きているのですね。

 

すごいことだと思います。

 

父親への強い思いを持っている後輩がいます。

彼女は、職場にもお父様の描かれた絵とお父様のお写真を持っていかれているそうです。

 

もう10年以上も過ぎたのに、思いが消えないのですね。

 

彼女は言います。

 

「夫から受けた愛情と、父から受けた愛情では、

その深さも年数も違う。

父親からは自分の年齢分の愛情。

夫からは出会ったときからの愛情。

父親は娘に無償の愛情をくれますから。」

 

困っていたら絶対に助けてくれる。

見捨てることなどない。

いつまでも、温かく見守ってくれる。

 

幼い時は、心から「かわいい」と思いながら遊んでくれた。

 

楽しく安心できる子供時代を与えてくれた。

 

感謝しかありません。

 

そして、その恩に報いるだけのことができなかったことが悔やまれます。

親の愛の深さに太刀打ちできる恩返しができなかった・・・。

 

父のお世話ができない

 

もう朝起きて、歯磨きしてあげることもできない。

胃ろうの準備をしたり、着替えさせたり、

おむつを換えたり、

痰をとったり・・・。

 

筋トレに連れて行ったり、

整体に連れて行ったり、

リハビリさせたり・・・。

「さざんかの宿」を一緒に歌ったり。

「ちびまるこちゃん」を一緒に見たり。

 

大切な大切な時間でした。

 

今日が告別式。

父の姿も亡くなってしまう。

 

悲しい。

夫を亡くした時は、前に進む気持ちは消えなかったけど、

今は悲しみに耐えるのがたいへんで、一緒に消えてしまいたい気持ちです。

 

いつかは来るべき時だったのでしょうけれど、

もっと、もっと先であってほしかった。

 

パパごめんね。

あの時、あんな病院に入れなければ良かったね。

パパごめんね。

ついつい怒ってしまってひどい態度をとってしまって。

 

そう。

父は、子供の私や孫である私の息子の幼い時、

我儘を言って困らせても決して怒らなかった。

「我儘言って困らせても怒れないの?」

と聞いたら、

「かわいいから、全然怒れないよ。」

と答えてくれました。

 

でも、私は父のささないな言葉にかっとなったりしてしまった。

愛情の深さが違いますね。

かないません。

 

父にはただただ感謝の思いでいっぱいです。